|
| トップ>コラム>カンボジア通信>プノムペンは危険な町か? |
|
|
|
|
|
|
|
カンボジア通信 |
2005年2月9日 |
|
|
03 プノムペンは危険な町か? |
|
|
|
|
|
プノムペンで暮らし始めて5ヶ月たった。そこで思うのは、プノムペンは思っていたほど危険な町ではないということだ。もちろん、安全だとは言わない。規模の大小を問わなければ犯罪は日常的に発生している。ここで言いたいのは、今まで必要以上に危険視していたということだ。
プノムペンに住む前、旅行や取材で何度かこの地を訪れたことはあったが、そのときは「夜プノムペン市内を一人で出歩くこと」=「犯罪のターゲットになること」と認識していた。そのため、数年前に取材で来てネタが不足したときは、足りない滞在時間を補うためにビクビクしながら夜のプノムペンを一人で歩いたものだ。一人で取材をするのが困難なときもあったので、誰かに手伝ってもらおうと思い、同じゲストハウスに泊まっていた旅行者に声をかけて事情を説明したのだが、「『20時を過ぎたら外出するな』(※声をかけたときは22時ちょっと前)とガイドブックに書いてあるので」という理由であっさり断られてしまった。何かあったとき責任はとれないので、そう言われてしまっては諦めるしかない。当時は自転車を借りてプノムペン市内をまわっていたのだが、人通りの少なくなったモニウ゛ォン通りを自転車で走るのはなかなかスリリングだった。あのときの感覚は今でも鮮明に覚えている。
時が移り、現在。旅行ではなくて暮らすようになると、何かしら用があって帰宅が夜遅く(22時以降)になることがある。だが、最小限の注意を払っているということもあり、危険な目に遭ったことは一度もない。人通りの少なくなった道をモトで走るときは今でもやや神経が張りつめるが、悪い意味で慣れてしまったこともあって夜のプノムペンをさほど恐れなくなった。
とはいえ、先にも述べたように犯罪は頻発している。夜、新モデル(またはそれに準ずるもの)のモト(バイク)を一人で乗っていると「狩られる」可能性が高いし、ひったくりや強盗も珍しくない。V兄さんは夜モトで外出するとき、自分の新しくてきれいなモトではなく、僕がいつも乗っている旧型のモトを乗って行く。最近知り合ったばかりのUさんは、プノムペンン滞在2週間目にして泥棒に入られ、現金とカメラ、コンピューター関連機器を盗まれた。また、同じ学校で勉強している友人も、夜のこぎりで家の窓をこじ開けられて侵入され、現金と(なぜか)衣服を盗まれた経験を持つ。車を持っている人は夜外出する際、必ず車に乗って行く。モトだと身体が露出しているため危険だからだ。 犯罪が発生するのは夜に限った話ではない。学校の先生の親戚は、真っ昼間に拳銃を突きつけられてバイクを奪われた。プノムペンでは携帯で電話をしながらモトを運転している人を見かけるが、あれはスリに狙われる可能性が極めて高いと先生は指摘する。水祭りの会場や市場など、人の多いところはスリの仕事場だ。妹は市場で首に下げていたネックレスを強奪されたことがある。 ある知人は小さな鞄にスイカ(※)をつめ込み、バイクに乗って移動していたところ、鞄のなかに金目の物があると錯覚したスリにやられた。 「でも中身はスイカなんだよね」 知人は笑って話した。これは落ちのある笑い話だが事実でもある。
つまり、「プノムペンは安全か、それとも危険か」という単純な切り口の議論にはあまり意味はないということだ。危険は確かに存在するということを認識しながら行動できるかできないか、そこに運命の分かれ道があるのだろう。
以上、ああだこうだ買いてみたものの、やはり夜はなるべく単独で外出しないほうがいい。これはどこの都市にも言えることだ。プノムペンに限った話ではない。
※1 一般にカンボジアのスイカは日本のそれより小さい。
|
|
|
|
|
|
井伊誠のブログ「カンボジア通信」はこちら>>> http://cambodia.blogtribe.org/ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
トップ>コラム>カンボジア通信>03 プノムペンは危険な町か?
|
|