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カンボジア通信 |
2006年1月1日 |
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01 民間療法士? |
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▲背中にガラス製の小さな壷を多数つけるチョップクヒョル
カンボジアにはチョップクヒョル、カオックヒョルという古くから行われている民間療法がある。 チョップクヒョル(チョップは「吸う、吸い込む」、クヒョルは「風、空気、息」の意※)とは、火で内部をあぶって真空状態にした壷型の小さなガラス瓶を背中につけ、その吸引力で体内の「悪いもの」を取り除く療法だ(写真上参照)。一方、カオックヒョル(カオッは「削り取る、削り落とす、こすり落とす」の意※)とは、金属片(または「セーンカオックヒョル」と呼ばれる棒)を用いて薬用油を体にこすりつけるようにして塗り、内出血させることで血行をよくする療法だ。両方とも疲れたときや体調の優れない時、頭や腰が痛い時、お腹を壊した時などに用いられる。知人によると、体を壊して薬を飲むとき、先にカオックョルをやってもらうと通常より薬が効くようになる。 首都プノムペンの中心部よりやや西に建つオリンピックスタジアム。そこからやや南に下ったところにあるクバールモアンチャエにてチョップクヒョルとコックヒョルで生計を立てている18歳の女性パートさんに話を聞いた。 パートさんはカンボジア中央部、トンレーサープ湖の東側に位置するコンポントム州の出身。5人兄妹の4番目だ。父親(40歳)と母親(43歳)は故郷で農業を営んでいるが、十分な現金収入が得られないため、パートさんはプノムペンに出ておじさんの経営する店で現在の仕事を始めた。勤務歴は1年だ。 パートさんは毎朝6時に起き、23時過ぎまで働く。お客さんのいない暇なときが休憩時間で1日平均2時間程度。仕事を休むのはカンボジアの正月や盂蘭盆など、日本風に言えば「盆と正月」くらいで土日も休まずに働く。1ヶ月の収入は約20万リエル(約50米ドル)で、食費はおじさんが負担してくれる。おじさんの店で寝泊まりしているため、家賃の負担はない。なるべく毎月の支出を減らし、故郷にいる両親にお金を送るようにしている。 チョップクヒョルとカオックヒョルはお店で働きながら取得した。お客さんの大半は男性で、女性のお客さんは少ない。おとなしく友好的なお客さんは大歓迎だが、たまに乱暴なお客さんがいて怖いとパートさんは言う。
※『カンボジア語辞典』坂本恭章(大学書林)による |
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